上手な本の選び方
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本を購入する際、あなたはどのようにして選んでいるでしょうか。ごく一般的には、カバーや中身を見て、トータル的に判断して購入しますよね。もちろん私も同様です。しかし、カバーや中身は一つの要素。私はそれ以外にも、自分なりの選び方で本を選んでいます。
その選び方とは、いままでたくさん本を買ってきた中から気がついた経験則のようなものです。本ページでは、そんな私の選び方についてご紹介していきます。
現在の実力にあった本を買う
これは本選びの中でも、比較的重要な要素と言えるでしょう。本には、初心者向けの極めて簡単な本から、中級者向けの本、プロ向けの難しい本まで実に様々です。その中でも、現在の自分の実力にあった本を選ぶことが重要です。
初めてそのジャンルを学ぶとき
そのジャンルを初めて学ぶ時のことを考えてみましょう。もちろん初めてですから、右も左も分からない状態です。ここでは便宜上、HTMLを例に挙げて説明しますね。
この場合は、可能な限り簡単な本を選びます。可能な限り、というのがミソです。「はじめてのHTML」的なタイトルの、最も簡単そうな本を買うのがいいでしょう。さらには、画像が豊富で文字も大きければベターです。
なぜ、初めて学ぶことは簡単な本を選ぶといいのでしょうか。それは、人は自分の能力や過去の経験にほど遠いものを理解することは、非常に難しいことだからです。ステップを経て徐々に高度なことを理解できるのであって、最初から基本を飛び越して覚えることはものすごく大変なこと。まずは簡単な本から始めた方が、理解しやすいのです。
「プロのWebデザイナーを目指すのに、はじめての~的な本なんかでちんたら学習していられないよ」と思われるかもしれませんが、まずは簡単な本を一冊読みきってみてください。
私自身も、簡単な本から選んだ方がいいと分かってからは、新しいことを覚えるのがとても楽になったんですよ(今も新しいことを学ぶときはそうしています)。
初級から中級
はじめての~的な本をクリアして、初級から中級レベルになったとします。この段階でも、まだまだ基礎がしっかりと出来ていない状態ですから、もう少し基礎を固めることをお勧めします。
具体的には、「はじめての~」まではいかなくとも、まだまだ比較的簡単な本を購入していくのがいいでしょう。パラパラとめくって内容を理解できそうな本を、複数冊購入するのがお勧めです。
同じジャンルの本を3~5冊も買えば、いやでも基礎知識は深まってきます。同ジャンルの本を複数購入すると、中には同じことが書いてある場合もあるでしょう。しかし、説明の角度が異なれば理解が進むことも多々ありますから、全く無駄になることはありません。
中級以降
これ以上になると、どんな本を選んでも問題はありません。スキルアップのための難しめの本を少しずつ読んでいくといいでしょう(もちろん難しすぎるのは後にした方がいいですが)。
当サイトの馬場が読んだWebの学習に役立つ本でも、おおよそ中級以上程度の本にというタグをつけてご紹介していますので、参考になさってください。
本の系統を意識する
本は初心者向け(簡単)、中級者向け(普通)、上級者向け(難しい)という難易度だけに分類できるわけではありません。実践系なのか、 逆引き系なのか、雑誌系なのかなど、本にはいろいろなタイプがあります。これらは私が勝手に分類しているだけですが、本の難易度に加え、本の特徴も知っておくと、よりうまく本を選んでいくことができます。
細かく分ければたくさんありますが、ここでは特徴的な系統を挙げます。
実践系の本
ここで言う実践系の本とは、作例を順に追って学んでいくタイプの本を指しています。例えば、PhotoshopでWebサイトをデザインする本だとしましょう。最初に「この章ではこれをつくります」と完成系が提示され、その後実際の制作フローの中で、各ステップの詳細を順に解説してくれるような本です。
実践系の本はステップに沿って進んでいくので、非常に理解しやすい部類に入ります。例えば、実践系かつ簡単な本は、特に初心者に向いていると言えるでしょう。
逆引き系の本
逆引き系の本は、読んで字のごとし。CSSの本で例えれば、「ボーダーを付ける」「パディングを設定する」など、用途別に解説されているような本です。必要な際にその本を開き、逆引きで内容を参照できるというわけですね。
しかし逆引き系は、そのジャンルのことをある程度知っていないと活用できない・または理解しづらいです。そのため、最低限そのジャンルのことが理解できてから買うのがベターと言えるでしょう。初期に買う本としてはあまりお勧めしません。
ムック系の本
ムックとは、「マガジン+ブック」が合わさってできた言葉です。つまり、雑誌と本を足して二で割ったような本。たとえば、1ランク上の技を身につけるIllustratorの強化書がそうですね。サイズが大きいため、比較的画像も大きく豊富に利用されてる関係上、IllustratorやPhotoshop系などのグラフィックソフトの解説には、比較的向いていると私は考えています。
雑誌的な一面も多少あることから、気軽に開きやすく、個人的にはすき間時間によく読みます。比較的初心者の方でも読めるでしょう。
雑誌系の本
雑誌系の本とは、web creatorsやWeb Designing等の雑誌系の本です。これらは現役でWebに関わる人たちも読んでいるので内容が難しいこともありますが、何より最新のトレンドをキャッチできるというメリットがあります。
したがって、Web業界に慣れ親しむ用途として購読するのもいいと思います。通常の雑誌と同じように、全部読むような本ではありませんから、難しいところはパッパと読み飛ばしてしまうような読み方でもまったくかまいません。ただし、ある程度基礎が分かってから読むことをお勧めします。
その他選び方の注意点
その他、選び方の注意点をご紹介します。
価格で選ばない
Webデザイン関連の本は、一般的な本に比べて多少高いです。特にCDなどがついているのはそのコスト分さらに高め。買うときには、ついつい価格を気にしてしまう方も多いのではないでしょうか。私は、本の価格はさして気にしないことにしています。なぜなら本の価値の差は、数百円や千円程度の違いよりも大きいからです。
基本的な考えとして、本は浪費ではなく、完全な投資だと割り切って考えた方がいいでしょう。リターン、つまり自分が学んだり就職・転職に役立つなりすれば、数百円や千円程度分の価格差はアリのように小さなものです。価格よりも、その本が自分に役に立ちそうかどうかで購入を判断する方がいいでしょう。(とまあ分かっていても、私のような庶民は一応値段はチェックしてしまいますが(汗))
分厚い本は注意する
分厚い本は、文字が小さかったり、開きにくかったり、重かったり、持ち歩きにくかったりとあまり良いことがないケースが多いように感じます。
もちろん分厚くても有用な本も当然あります。特に逆引き的な本は参照用に便利なので、私もたまに買います。しかし、全ページ読破するような本ではあまり買いませんね。これは私の個人的なところもあるのかもしれませんけれど、分厚い本を買うときは、特に注意してみてください。
古すぎる本は注意する
Web業界は移り変わりが早いです。2000年前半には当たり前だったことが、今は当たり前でないということもあります。したがって、普遍的な内容を除き、古すぎる本は選ばない方がいいでしょう。
普遍的な内容とは、カラーや配色方法・デザイン・レイアウト、各種概念的なものなどです。これらは、古くても良い本はいっこうに色あせません。Illustratorなどのソフトの本は、自分が持っているバージョンに対応していれば、古くてもいいと思います。
ただし、古くても有用な定番の本というのはまぎれもなく存在します。そういった本は、Amazonのレビューを参考にするとすぐ分かりますよ。
カバー、帯に騙されない
もちろん、カバーと帯は私も見ます。しかし、ここには出版社が売りたいがための思惑が込められています。
カバーがキラキラしていたり、特殊な素材だったり、デザインにこっていたり。帯が手書き文字だったり、著名人の推薦の言葉があったり、すばらしいコピーが添えられていたり。(時にうまいなぁ、と思うものもあります)
もちろんこれらで購入の動機が高まり、やる気が出るのはいいことだと思いますが、中身も現在の自分にあっているかだけはしっかりと確認しましょう。
12/06/30 facebookページ開設しました。RSS代わりにも使いたいと思います。
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